前回の記事で、自分の生活をAIで自動化した話を書いた。
X投稿の自動化、日報の自動生成、note記事のネタ出しと下書き。
今回はさらにもう一つ、Google To Doとの連携も加わった。
「で、具体的にどうやったの?」という話を、今回は書く。
使っているツールは「Claude Code」。
これが僕の自動化の中心にある。
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Claude Codeとは何か
ひとことで言うと、AIをターミナル(黒い画面)から使えるツールだ。
作っているのはAnthropic社。ChatGPTのOpenAIとは別の会社で、AIの安全性に力を入れていることで知られている。
ChatGPTとの一番の違いは、自分のパソコンのファイルを直接読み書きできること。
チャット画面でやりとりするだけのAIとは根本的に違う。
Claude Codeは、こちらの指示に従って実際にファイルを作り、コードを書き、実行する。パソコンの中で「手を動かしてくれるAI」だと思ってもらえればいい。
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具体的に何をやってもらったか
前回の記事で紹介した自動化に加えて、新たに追加したものも含めて、Claude Codeとのやりとりを振り返ってみる。
X投稿の自動化
僕がClaude Codeに伝えたのは、ざっくりこういう内容だ。
「AIとの会話中に、発信する価値がある内容が出てきたら、自動でXに投稿してほしい。140字以内に整形して、ハッシュタグもつけて」
するとClaude Codeは、X(旧Twitter)のAPIを使った投稿スクリプトをPythonで書いてくれた。
APIの設定方法も教えてくれた。「このページでアカウントを作って、ここからキーを取得して、こう設定してください」と、手順を一つずつ案内してくれる。
途中でエラーが出ても、そのままClaude Codeに「このエラーが出た」と伝えれば、原因を調べて修正してくれる。
僕はコードを1行も書いていない。
日報の自動生成
これも同じ流れだ。
「1日の会話ログから、何をやったか・何を決めたかを自動で抽出して、日報としてファイルに残してほしい。行動の記録だけじゃなく、その時に思ったことや考えたこと、感情的なことも拾ってほしい」
Claude Codeは、会話ログを読み取って要約し、デスクトップのフォルダにファイルとして保存する仕組みを作ってくれた。
日付が変わったタイミングで自動実行される設定になっている。とはいえ、夜中にパソコンを閉じて寝ていれば、実際には朝パソコンを開いた時に前日分の日報が生成される。
日付ごとにファイルが溜まっていくだけのシンプルな仕組みだ。でも、ただの作業ログじゃない。会話の中で「これ面白いな」と思ったことや、「ここで詰まって焦った」みたいな感情の動きも一緒に記録される。あとから読み返すと、自分がその日何を考えていたかがわかる。
note記事のネタ出しと下書き
「過去の会話ログやメモから、記事になりそうなネタを拾って、下書きまで作ってほしい。週に2本ペースで」
Claude Codeは、自分の過去のログを読み込む仕組みと、ネタの優先度を判断するロジックと、下書きを生成するスクリプトを一式作ってくれた。
さらに「毎朝4時に自動実行したい」と伝えたら、macOSのスケジュール実行の設定まで教えてくれた。4時にパソコンがスリープ中だった場合は、その後パソコンを開いた時に自動で実行される。
つまり、朝パソコンを開いたら下書きができている。その状態が、今はもう日常になっている。
Google To Doへのタスク自動登録
これは今日できたばかりの仕組みだ。
AIと会話していると、「あ、これやらなきゃ」というタスクがポロポロ出てくる。
たとえば「来週までにこの資料を作る」とか「あのツールを試してみる」とか。会話の流れで出てきたものを、いちいちメモ帳やTo Doアプリに手で入力するのは面倒だ。しかも忘れる。
そこで、Claude Codeに「会話の中でタスクが出てきたら、Google To Doに追加してほしい」と頼んだ。
仕組みはこうなった。
会話の中で「やること」が発生すると、AIが「タスクに追加しますか?」と聞いてくる。「はい」と答えると、Google To Doに自動で登録される。
しかも、タスクの内容に応じて振り分け先も自動で判断してくれる。日常のことは「タスク」リストへ、副業関連は「AI・副業」リストへ、という具合だ。期限がわかるものは期限も自動で設定される。
Google To DoはGoogleのサービスだから、登録された瞬間にスマホでも確認できる。パソコンの前にいなくても、外出先でタスクを見て「あ、これやるんだった」と思い出せる。
地味だけど、これが一番「生活が変わった」と実感できる自動化かもしれない。
タスク管理の手間がゼロになったわけじゃない。でも「メモし忘れる」がなくなった。会話しているだけで、やるべきことが自動で整理されていく。
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実は、全部AIに教えてもらった
ここまで読むと、Claude Codeの機能をいろいろ調べて、知識を持った上で構築しているように見えるかもしれない。
正直に言うと、全然違う。
僕がやったのは「こういうのができたらいいんだけど、何かいいやり方ある?」と聞いただけだ。
Google To Doとの連携も、X投稿の自動化も、全部そう。「こういうことがしたい」と伝えたら、Claude Codeが「それならこういう方法があります」とやり方を提案してくれて、手順を一つずつ教えてくれて、コードも書いてくれた。
僕はその通りにやっただけだ。
APIキーの取得方法も、設定ファイルの書き方も、スケジュール実行の仕組みも、全部AIが教えてくれた。自分で調べたことはほとんどない。
つまり、必要なのは「こうなったらいいのに」という願望だけ。やり方はAIが全部教えてくれる。
これが今の時代のすごいところだと思う。
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Claude Codeの始め方
導入の手順は、ここでは詳しく書かない。「Claude Code 始め方」で検索すれば、わかりやすくまとまったサイトがいくつも出てくる。なんならChatGPTに「Claude Codeのインストール方法を教えて」と聞いてもいい。
ざっくり言うと、Node.jsをインストールして、ターミナルでコマンドを1行打てば入る。
料金だけ書いておく。
Claude Codeを使うには、Anthropicの有料プランに入る必要がある。月20ドルのProプランか、月100ドルのMaxプランだ。
僕は最初、20ドルプランで始めた。使い勝手を知りたかったから。
ただ、ちょうどその頃、予約システムのプラグイン開発をやろうとしていた。大量のコードを書く必要があって、20ドルプランの上限にすぐ達した。上限に達すると5時間待たないとリセットされない。
「これは待ってられない」と思って、すぐに100ドルプランにアップグレードした。
おすすめは、まず20ドルプランで試してみること。日常のちょっとした自動化なら20ドルで十分だ。でも、がっつりコードを書く作業が続くようなら、100ドルプランの方がストレスがない。
5時間のリセット待ちが頻繁に起きるようになったら、アップグレードのタイミングだと思う。
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「何を作るか」を伝えるコツ
Claude Codeを使ってみて一番感じたのは、「伝え方」で結果が大きく変わるということだ。
たとえば、こう伝えるとうまくいかない。
「Xの投稿を自動化して」
これだと漠然としすぎていて、AIも何をすればいいかわからない。
こう伝えると、一発で動くものが出てくる。
「AIとの会話の中で発信すべき内容があったら、140字以内に整形して、ハッシュタグをつけて、Xに自動投稿したい。投稿にはX APIを使う。無課金なので140字以内は厳守」
ポイントは3つ。
1. 今の状態(何が面倒か、何を手動でやっているか)
2. 理想の状態(どうなったら嬉しいか)
3. 条件や制約(使うツール、文字数制限、頻度など)
これを言葉にできれば、Claude Codeが実装に落とし込んでくれる。
……と言われても、「その具体的な伝え方がわからないんだよ」と思った人もいるかもしれない。
僕も最初からうまく伝えられたわけじゃない。
実は、伝え方すらAIに聞けばいい。
「Xの投稿を自動化したいんだけど、何をどう伝えればいいかわからない。どういう情報を整理すればいい?」
こう聞けば、AIの方から「こういうことを教えてください」と質問してくれる。それに一つずつ答えていくだけで、いつの間にか具体的な指示が出来上がっている。
つまり、最初に必要なのは「こうなったらいいのに」という漠然とした願望だけだ。それを具体的な言葉にする作業すら、AIが手伝ってくれる。
自分が優れた人間になって、AIをうまく使いこなせるようにならなきゃ。そう思う必要はない。
もうAIを信じて、頼って、全部任せてしまっていい。のび太がドラえもんに「なんとかしてよ〜」とお願いするような感じだ。
正直に言うと、僕も最初はプライドが邪魔した。自分で調べて、自分で理解して、自分でできるようになりたい。「できている自分」に憧れがあった。
でも実際にAIに頼り切っている自分の姿は、なんとも情けない。わからないことがあれば全部聞く。コードも全部書いてもらう。自分では何もしていない。
でも、それが一番賢い使い方なんじゃないかと、今は思っている。
恥じらいを捨てた瞬間から、物事が一気に進むようになった。
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正直に言うと
Claude Codeは万能じゃない。
ターミナル操作に慣れていないと最初は戸惑う。APIキーの設定でつまずくこともある。エラーが出て「何これ?」となることもある。
でも、そのエラーすらClaude Codeに聞けば答えてくれる。「このエラーが出たんだけど、どうすればいい?」と打てば、原因と対処法を教えてくれる。
つまり、つまずいても自力で乗り越えなくていい。AIに聞きながら進めばいい。
僕はこのやり方で、X投稿、日報、note記事、タスク管理の4つを自動化した。プログラミングの知識はほとんどない。
必要なのは「何が面倒で、どうなったら楽になるか」を言葉にすること。それだけだ。
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次の記事では、写真館の業務をAIで自動化した話を書こうと思う。自分のことだけじゃなく、人の仕事を楽にするのが本来の目的だから。
もし「うちの業務も自動化できるかな?」と思ったら、気軽に相談してほしい。現場の困りごとをAIで片付ける。それが僕のミッションだ。
