AIがあればWebスキルはいらない?実際に両方やってみた結論

AI活用

「AIがあるなら、わざわざWebの勉強する意味なくない?」

正直、技術的にはほぼいらない。

僕はWordPressのサイト制作と保守をやっている。コードはAIに書かせている。デザインのたたき台もAIが作る。出来上がったものをAIに分析させれば「この導線だと離脱率が高い」「CTAの位置を変えた方がいい」と改善点まで出してくる。

作るのもAI。直すのもAI。分析もAI。

Webスキルがなくても、いいものは作れる時代になった。これは本当だ。

じゃあ人間は何をしているのか

最近、クラウドワークスで老人ホームのホームページ制作案件に応募した。

AIに「老人ホームのHP作って」と言えば、それなりのものは出てくる。大きな文字、落ち着いた配色、バリアフリーに配慮したデザイン。いかにも「シニア向け」のサイトだ。

でも、ちょっと待ってほしい。

老人ホームのホームページを見るのは誰か。70歳〜90歳の入居者本人じゃない。その子供世代、50歳〜70歳の人たちだ。

「親をどこに預けるか」を調べているのは、本人じゃなくて家族。スマホで検索して、比較して、見学を申し込む。つまりサイトのターゲットは、入居者ではなく「親の介護に悩んでいる50代〜60代」なんだよね。

僕は本業が透析技士で、老人ホームが併設された施設で働いている。入居者の家族が見学に来る姿を日常的に見ている。だからこの視点が自然に出てきた。

AIに聞けば出てくる。でも「聞こう」と思えるか

ターゲットが子供世代だとわかれば、その先はAIに任せられる。

「50代〜60代の家族が老人ホームを選ぶとき、何を心配するか?」と聞けば、費用、スタッフの質、医療体制、立地。それなりのリストは出てくる。

でも、たとえば「夜中にナースコールを押したら何分で来てくれるのか」とか「入居者同士のトラブルにどう対応するのか」とか。家族が本当に気になっているのは、もっとリアルで具体的なことだったりする。これは現場で家族の不安を直接見ているから知っていることだ。

そして、もっと根本的な話をすると。

「家族が何を心配するか、AIに考えさせよう」という発想自体が、「ターゲットは入居者じゃなくて家族だ」と気づいた後にしか出てこない。最初の問いが立たなければ、AIへの質問すら始まらない。

コンペでライバルの作品を見て気づいたこと

クラウドワークスのコンペ案件だと、他の人が提出した作品が見られることがある。

並べて見ると、気づかされることが多い。差が出ているのは技術じゃない。「画面の向こう側にいる依頼者のことをどこまで考えているか」だ。

きれいなデザインは誰でも作れる。AIを使えばなおさらだ。でも、フォームの項目一つ、写真の選び方一つに、その業界を知っている人ならではの配慮が入っている作品がある。そういう作品を見ると「この人はわかってるな」と感じる。

老人ホームの案件では、僕はたまたま医療者で、老人ホームにも関わっているから、それを提案に反映できた。でも、全く知らない業界の案件ではこうはいかない。逆にその領域に詳しいライバルの作品を見て「なるほど、そこまで考えるのか」と学ばされることがある。

結局、技術の差じゃない。その業界やその人の事情をどれだけ知っているか。そこが作品に出る。

正直、わからない

こういう現場の感覚は、AIにいくらうまくプロンプトを入れても、なかなか引き出すのは難しいんじゃないかと感じている。

ただ、断言はできない。使い方次第でそこもカバーできるのかもしれない。AIの進化は速いし、今の僕の使い方が下手なだけかもしれない。

でも少なくとも今は、現場で見てきたことが、そのまま提案の質に直結している。

HTMLやCSSを勉強する時間があるなら、まず自分の本業や生活の中で「誰が何に困っているか」を観察した方がいい。技術はAIがやってくれる。でも「この人たち、実はこういうことで困ってるんだよね」という気づきは、現場にいるあなたの経験からしか出てこない。

たぶん、それが一番の武器になる。

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